風花屏風

第6回家具デザインコンテスト2015 グランプリ受賞

「屏風」は、緩やかに空間を仕切る伝統的な家具ですが、
和室の減少とともに、活躍の機会が減少しています。
和室以外でも利用できる、西洋家具の装いでありながら、どこか「和」を感じさせる、
現代の生活様式に寄り添う屏風をデザインしました。

プライウッドとアクリル板を切り出し、積層、研磨することで、
半透明のスリットを持つ滑らかなうねる曲面を作りあげます。
上から下に向かってランダムなスリットの密度が徐々に変化させることで、
視線は遮り、暗くなりがちな足元へは光を届け、程よく空間を仕切ります。
スリットの様子が風に舞う雪(風花)に見える事から、名前を「風花屏風」としました。

間仕切りとして利用しない時は、折りたたまれ、彫刻の様な佇まいで、空間に彩りを添えます。